HOME > お湯と急須
お湯と急須
お湯の沸騰が大事です

淹れたお茶の99.7%は水です。すなわち水がおいしくなければ、お茶もおいしくありません。おいしいお茶をいただくためにも水にはこだわりたいものです。それでは、お茶に適した水とはどんな水なのでしょうか?

あなたが思い浮かべるのはどんな水ですか。
ミネラルウォーター?高価な市販の水?実はお茶を入れるために最も適した水は、普段蛇口から使用している水道水(軟水)なのです。

軟水でお茶を入れると、茶葉から溶け出すお茶の香りや成分が何も邪魔されず、より純粋な混じりけの少ない形で溶出されます。ただし水道水の場合、地域によってはカルキは臭いが気になることがあります。
そのような場合はやかんで十分に沸騰させましょう。カルキ臭が取り除かれます。

おいしいお湯を作るポイント

鉄瓶や土瓶がお勧め

朝一番にお湯を沸かす場合は、前日に水道水を汲み置きしておくといがやわらぎます。
その水をやかんで5分以上よく沸騰させることでカルキ臭がほぼ抜けます。
また、やかんは鉄瓶や土瓶などを使うことでさらにまろやかでおいしいお湯を沸かすことができます。

 

お茶を淹れる時に欠かせない道具、それが急須です。
急須には様々な材質や形がありますが、お茶屋の使っているものはほとんどが常滑焼。それも手のひらサイズの朱泥(しゅでい)急須です。

近年では急須の内側に、深蒸し茶用の網を張ってあるタイプが主流となっています。
急須はお茶を淹れるための道具です。おいしくお茶をいただくことと第一に使っていただきたいものです。

手入れのしやすさから、茶殻を捨てることを考えたカゴ網タイプの急須や急須の中に入れる紙バッグがあります。これらは急須の中でお茶の葉が広がりづらいため、茶葉本来のおいしさが引き出されないためにおすすめしません。

朱泥急須がおいしい理由

朱泥(しゅでい)急須が必須です酸化鉄分を多く含む朱泥急須(常滑焼・万古焼等)は、お茶の渋みを抑え、旨みを引き出してくれるのでお茶を淹れるのに最適です。お茶本来のおいしさは急須を通す事により十分に引き出されるのです。